次世代を担うアーティストの育成とキャリア支援を目指して ───

三菱商事が社会貢献活動の一環として取り組むアート・ゲート・プログラム。
作品発表の機会がまだ充分とはいえない日本の若手アーティストにその機会を提供することで、才能が開花し活躍することを願い、2008年にスタートしました。

現役または卒業後3年未満の若手アーティストによる作品を公募し、1点10万円で三菱商事が購入。作品は三菱商事社内および社外での展示後、チャリティー・オークションにて一般販売されます。1万円からスタートするどなたにも親しみやすいオークションとなっており、そのオークションの売上金はプロのアーティストを志す現役学生の奨学金に活用します。

「三菱商事アート・ゲート・プログラム」は若手アーティストの今後のキャリア形成につながるゲート(登竜門)となるためのプログラムです。
今後はよりアーティストの育成に重点を置いた内容にリニューアルしていきますので、こちらのウェブサイトで詳細をお知らせする日まで、しばらくお待ちください。

お知らせ

2020年度MCAGP奨学生のご紹介

  • 安藤 緋那 Ando Hina

    「菊理媛命(ククリヒメノミコト)」

    愛知県立芸術大学 美術学部 日本画専攻

    岩絵の具や墨、黒箔の砂子などの日本画材を使い、薄塗りや暈しなど様々な日本画技法を試すことで、表現方法の幅を広げ、奥行きのある創作活動となるよう取り組んでいます。将来的には、主に古典や神話などの物語を題材として、純度の高い理念や精神性を、自分なりの美意識や意匠感覚に落とし込みながら、世の中の動向を作品に反映することで、時代を超えた普遍的価値を世に問い続けることができる作家を目指しています。

  • 岡本 紀乃 Okamoto Kino

    「静物」

    大阪芸術大学 大学院 芸術研究科
    芸術制作専攻 絵画研究領域

    日本画作品として制作をしていますが、制作過程としてはさまざまな材料を組み合わせたりコラージュなども取り入れて研究を進めています。生活の中で目にするものを描く上で色々なものが混ざり合い重なる時間を日記のような感覚で表現しています。今後、美術教員と作家を両立する形で活動していくことになるので、そういった環境「だからこそ」できる発見や自分自身に向き合いながら常に新しい表現を探していきます。

  • 兼田 享昇 Kaneda Keiryu

    「覗けば」

    嵯峨美術大学 芸術学部 造形学科
    油画版画領域

    日常生活で目にしたものや人物をモチーフに、光を描くことを重視し、モチーフの印象や内面をも表現する絵画を描いています。私はレンブラントやフラゴナールなどの古典絵画に強い興味があり、地塗りや油絵のメディウムなどの古典技法を学び、照明やスマホ、街灯など、現代の溢れる光を表現する技法を模索しています。将来、数百年後までも作品が残るような画家になることが目標です。

  • 甘 甜 Gan Tian

    「抱薪者」

    東京藝術大学 大学院 美術研究科
    文化財保存学専攻
    文化財保存学研究領域
    保存修復(日本画)

    古典絵画の現代にも通じる魅力を探求し、特に絵巻をテーマにしながら制作活動を行い、様々な公募展にも応募しながら自身の表現力や技術を向上させたいと思っています。そして、絵画の修理と日本画技法の研究から学んだ知識や経験を活かし、東洋古典絵画研究と創作活動を両立する道を探り、中国と日本の文化財保護についても交流を深める役割を担っていきたいです。

  • 周 妍 Zhou Yan

    「What happened in the basement 2」

    京都市立芸術大学 大学院 美術研究科 油画

    奨学金を得て、この半年間、制作に専念することができ、二つのシリーズ作品が完成しました。これからも個人的なイメージと考えを作品で表現したいです。アーティストとなる夢を実現できるように一生懸命努力します。

  • 田窪 薫 Takubo Kaoru

    「引き出す記憶」

    尾道市立大学 大学院 美術研究科 美術専攻
    油画コース

    自身から見た人に対する感情をテーマに、感じ方の違いを共有するきっかけとなるような作品を制作してきました。見た人それぞれで違うものが見えてくるような作品作りを心がけております。

    言葉では表現しきれない感情を引き出し、文字や言葉とも違う見方で見る人によって絵の印象や感じ方が変化するような作品作りを行うアーティストを目指し、模索し続けていきます。

  • 西田 麻梨果 Nishida Malika

    「Three face ズ」

    筑波大学 大学院 人間総合科学研究科
    芸術専攻 版画領域

    奨学生期間は、学生にとっての集大成である修了研究・修了制作に集中した他、美術の道を志す高校生と話をする機会を得られました。私は日本人とアメリカ人のミックスで、私と同じような状況にある方たちと話す機会をつくれたことで、より自身の制作が深まったように感じます。版画の始まりに「情報伝達」の役割があったと聞きます。思考する事を版画制作に託し、発表する事で「対話」の機会を失わないような作家を目指しています。

  • 西村 昂祐 Nishimura Kousuke

    「mother」

    大阪教育大学 教育協働学科 芸術表現専攻
    美術表現コース

    奨学生期間中はアトリエスペースを借り、作家として制作や展示を行うことに加え、展示場所、機会などを作家たち自らで作りあげるという活動にも関わる事ができました。その経験を今後の作品発表などに生かし、あらゆる人や場所と関わっていきたいと考えています。また、活動の幅を拡げ、東京や海外での展示の機会を得るためにも、作品の質を上げ活動を継続します。

  • 根路銘 まり Nerome Mari

    「アマテラスの微笑み」

    沖縄県立芸術大学 大学院 造形芸術研究科
    生活造形専攻 工芸専修

    今年は、このプログラムの奨学生として、持てる力の全てを制作に注ぎました。また、貴重な歴史資料の復元などにもたずさわり、滅多にできない経験を積むことができました。さらに、今までは着物作品をメインに制作しておりましたが、奨学生作品展に向け初めてパネルを手がけるなど、新たな作品の形に挑戦することで表現の幅が広がりまりました。今後は積極的に公募展にも参加し、作品発表の場を増やしたいと思います。

  • 朴 泰賢 Park Taehyun

    「郷愁」

    多摩美術大学 美術学部 絵画学科 日本画専攻

    描いた絵を見て、あの日、あの場所で何を見て、何を考えたのか振り返ると『あの時そこはとても暑かった』、『雲切れから降り注ぐ日差しがとても綺麗だった』という風に、感情のきっかけとなる風景と追憶が溶け込んでいることに気づきます。完成した作品は自分の想い出が含まれた宝であり、これからもこの絵心を大切にする画家として進もうとしております。

  • 三柳 有輝 Mitsuyanagi Yuuki

    「緑の聲」

    名古屋芸術大学 大学院 美術研究科
    日本画制作研究

    自然から学び対話していく中で生まれる畏敬の念と自らがモチーフに向ける眼差しをテーマに制作しています。今後は自分の自然観や、人生観を深く大きくすることで作品の強度を上げていき、静けさと豊かさを内包した作品を描きたいです。また、絵を描く事を通して出会う様々な人や事象に誠実に生きて行きたいと考えています。

    本プログラムでその機会が与えられたことを大切に、今後も作家活動を続けていきたいと思います。

  • 宮林 妃奈子 Miyabayashi Hinako

    「April Basket」

    多摩美術大学 美術学部 絵画学科 油画専攻

    世界を観察する際、複眼的な視点を持ち、物事のまとう時間や気配、世界の小さな変化を捉え、その視座を与えることで、日常のハッとするような言葉を介さず目に飛び込んでやってくる正体を探りながら制作しています。今後、国内外で活動する作家として生きていくために、より絵画の歴史を勉強し、現代社会に起きている事象やアートシーンを自分の目でみて、より強度のある作品を目指します。

  • 森實 隆史 Morizane Takashi

    「The Flowers」

    東京藝術大学 美術学部 デザイン科

    私は花をモチーフに鉛筆画を描いています。木炭鉛筆を使って、丁寧に時間をかけて描画された作品は、不思議な魅力を持ちます。現在の日本においては、木炭鉛筆を使って作品を作られることは少ないので、私は自分の作家活動を通じて、この木炭鉛筆を用いた描画法の魅力をより多くの人に伝えられたら、と考えています。そして、自分の作品がより長くこの世界に存在していられるように、アーティストとして日々精進していきます。

    (アーティスト名:森實隆 Morizane Ryu)

  • 八重樫 響 Yaegashi Hibiki

    「sink pattern」

    筑波大学 大学院 人間総合科学学術院
    人間総合科学研究群
    芸術学学位プログラム 構成領域

    特定の素材やシステムに対する自身の興味を出発点として、それらをどう活用するか、どのように魅力を引き出すかというような実験的なスタンスで制作活動をしています。今回、奨学生としても同様スタンスで取り組むことで、アートの社会的意義などに囚われることなく造形要素の観点からより楽しむことのできるような表現のあり方を提示するとともに、表現の領域の拡張に寄与できるような作家を目指しています。

  • 山下 留奈 Yamashita Runa

    「五色」

    愛知県立芸術大学 美術学部 美術科
    日本画専攻

    日本の文化や人の営みが作った造形物を題材に、色のリズムや平面的な構成を大切にした作品を制作しています。今後は大学院へ進学し、模写、表具など伝統的な日本の技術を学びます。日本画は堅苦しいようなイメージがあり、敬遠されがちです。将来的には親しみやすい要素も取り入れ、もっと気軽に日本画を観たり、楽しんだりできる、日本画と人とを結ぶ架け橋のような作家を目指しています。

  • 六根 由里香 Rokkon Yurika

    「the scene of 403 #3 銀の棒」

    京都精華大学 大学院 芸術研究科
    博士前期課程 版画領域

    版画制作において欠かせない、トレース(なぞる)過程への興味から、風景の輪郭を平面的に捉える研究、立体物の輪郭を3次元で捉える研究を行いました。また、支持体に和紙を使用し、版画用紙には無い空気感や色合いを研究することができました。将来はレジデンスに積極的に参加し、国内外で活躍できる作家になり、版画だけに留まらず表現領域の拡張を目指し、具象と非具象の境界を探る試みとして、作品制作や研究をおこないます。

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